オールディーズ看板娘のブログ

先日、桐生の古民家(古民家というより馬小屋を改築して作ったらしい)カフェ、「芭蕉」さんに行って来ました。

１８年ぶりかな。なつかしいなぁ。

当時わたしは高崎から前橋の女子高に電車通学していて、前橋で下車せずにふらっと桐生とか佐野とかに行ったりしていました。
「今日の体育、1000ｍだってー。」
「それってチョベリバじゃーん。」
「ダルいよねー。」
「超ダルビッシュー。」
「サボる？」
「チョベリグー。レッツらゴー☆」
いつもこんな流れで友達と両毛線ぶらり途中下車の旅に出ていたのですが、桐生まで行けば先生に見つからないと思ってたんですね。
浅はかですね。

そして文学少女だったわたしは、坂口安吾が足繁く通ったというこの「芭蕉」さんに好んで入り浸っていました。
「安吾パネェｗｗｗ」とか言いながら、カレーを食べコーヒーを飲んでいました。


これがそのときよく食べていたカレー。
芭蕉名物・印度カリーらんち(ライス・サラド・珈琲付き)￥1000
「サラド」という表記がハイカラな感じ。
カレーは甘口で、あの頃と同じ変わらぬ味です。
でも、昔はご飯にレーズンが乗っていたような記憶が。
あまり好きではなくて、はじいて食べた思い出があります。


珈琲も素敵な陶器のカップで。


店内はこんなかんじ。
古いですが、よく手入れされています。

昔と何も変わらない「芭蕉」さんですが、ひとつ大きく変わったことが。

棟方志功の壁画！
オープンから程なくして棟方志功が芭蕉を訪れた際壁いっぱいに絵を描いていったらしいのですが、当時のオーナーが気に入らず上から壁を塗ってしまったのだそうです。
いくら気に入らなかったとはいえ、巨匠の絵を塗りつぶしちゃうなんてすごい。ファンキー。
わたしが通っていた頃は白い壁で、その上にたくさんの馬の絵が飾ってありました。
その幻の志功の壁画が４年前、５５年ぶりに復元されたそうです。
わたしは絵のことはよくわかりませんが、世界的に有名なすごい人なんだってばよ！

時間が止まったような風情のある「芭蕉」さん。
高校時代の思い出とあいまって、なかなかノスタルジックな時間をすごせました。




芭蕉

群馬県桐生市本町5-345
0277-22-3237

営業時間　11:40～20:45
定休日　　火曜・第２又は第３水曜